Linuxの生みの親 Linus Torvalds リーナス・トーバルズの素晴らしい人間性
Linuxの生みの親で「優しい終身の独裁者」としてLinux開発に関わるリーナス・トーバルズ氏が、オープンソースに関する開発者会議で登壇しました。 その上で、Linuxシステムを攻撃するハッカーに予想外の発言をしています。 イベントに参加したLinux生みの親のリーナス・トーバルズ氏が、Linuxとセキュリティに関してコメントを出しています。それは、セキュリティーに関する一般論でした。
トーバルズ氏は、「完璧なセキュリティというものは存在しません。たとえ、完璧を目指そうとしても、正直に話すとバグはつきものなのです」と述べ、Linuxを含めたあらゆるソフトウェアは、セキュリティ面で常に課題を抱えているとしました。
Linuxに関して言えば、分析ツールはもちろん、ランダムな入力を行ってソフトにエラーを起こさせることで脆弱性などのバグをあぶりだす「fuzz teting」と呼ばれる機能が搭載されていることを挙げて次のように述べています。
「完璧なセキュリティにはたどり着けないかもしれませんが、Linuxのデフォルトモデルを開発者は、とてもうまくやっています。明らかにLinuxは改善されて続けてい ます。」と述べ、Linux開発の現状について開発者たちの貢献ぶりに満足していることを述べました。
ただ、Linuxを攻撃しようと企む技術者たちがいることも事実だとして、「世の中には悪い事をする人がいます。その人たちは頭の良い人です。私は、彼らが私たちの味方になり、私たちを助けて欲しいと考えています。
私たちが目指しているのは、ダークサイドに堕ちる前にできるだけ多くの「賢い人」を味方にすることです。もしも、セキュリティに関心の高い彼らを、Linuxを攻撃する前に引き込めればセキュリティは改善するでしょう」と述べ、Linuxコードからセキュリティホールを探そうとしている人たちの能力に感銘を受けているということも述べています。
また、トーバルズ氏は営利企業の技術者とオープンソースの技術者は一緒に働くことができないという意見に反対しています。
「仕事や雇用をもたらす企業を嫌うべきではありません。雇用はユーザーを増やします。これこそが本当に大切なものであり、アクセスしようとするたくさんの人はサポートや仕様書を必要としています」と述べ、大企業に敵意をむき出しにするのではなく、強調の大切さを説いています。
Linus Torvalds リーナス・トーバルズさんの人がらが分かる発言
なお、「どうしてLinuxに取り組むモチベーションを保ち続けられているのか?」という質問に対してトーバルズ氏は、「意義あることに取り組めることは本当に幸せなことです。私の働く環境は本当に魅力的です。自宅でバスローブを着て作業するのは、格好の良いものではないけれど」と答えています。もし、Linus Torvalds リーナス・トーバルズさんが政治家だったら!
上記のような、Linus Torvalds リーナス・トーバルズさんの発言や企業に対する発言を考えるとき、Linuxのセキュリティーにおけるセキュリティーホールを探しだそう としている人に対してさえ、味方にしようとしています。同じく、企業というLinuxというオープンソフトという基本的に考え方の違う団体とも連携を通ろうとしています。もしこのような方が政治家になっていたら、今の ように国々が対立する構造にはならなかったと思います。
Puppy Linux について
ご存知のようにPuppy LinuxもLinuxベースです。もし 、Linus Torvalds リーナス・トーバルズさんが、自分の開発した Linuxで利益を得たいと考えたなら、Puppy Linuxは生まれなかったかもしれません。スポンサーリンク
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