StretchDogをUSBメモリーにインストール!どこでもDebianの実現!
最近はUbuntu17.10ベースのPuppy Linux Artfulpupをインストールして楽しんでいました。今回は、StretchDogをUSBメモリーにインストールして、持ち運びできるようにし、どこでもStretchDogを実現します。 事の始まりは、パピーリナックス日本語フォーラムで公開されている、「mklive-stretchで日本語システム作成」のスクリプトを使って、実際にDebian9(Stretch) 日本語版を作成したことです。
このことについては、「軽量Linux:mklive-stretch(日本語システム版)で日本語DebianDogを作成!」で詳しく解説しています。
出来上がった StretchDog(Debian9)は完成度が高く、実用どころか、充分に仕事にも耐えうるPuppy Linuxでした。
このStretchDog(Debian9)のインストール方法は生成されたISOファイルの中にある liveフォルダをフルーガルインストールする感じなのです。内蔵のハードディスクで試したところ簡単にインストールできました。
下の図が内部ハードディスクでStretchDogを起動したときのデスクトップです。
Puppy Linuxのユーザーフレンドリーな操作性とDebianの堅牢さが融和したPupletsでとても気に入りました。
ぜじ、同じことを USBメモリーにインストールして実現したいと思い、何度か挑戦しました。しかし、「stretch-i486.sgn」が見つからないとのエラーを表示し、起動してくれません。もちろん、「stretch-i486.sgn」が「live」フォルダーの中にあるにもかかわらずです。
では、フルインストールすれば良いのではと挑戦しましたが、今度は起動したものの、フレンドリーなPuppy Linuxの雰囲気はなくて 素のDebian9のデスクトップ環境になっていましました。
これでは、StretchDogを使う意味がなくなってしまいます。
そこで、日本語化はされていないものの類似した StretchDogをUSBメモリーにフルインストールして、日本語化することにしました。 結論からいうとうまく起動し、財布やペンケースにしのばせておいて、出先のコンピュータに装着してStretchDogを思う存分使用することができるようになりました。
下に示しているのが今回作成した StretchDogのキャプチャーです。
とても洗練されたデスクトップ画面になっています。
USBメモリーから起動する日本語版StretchDogの作成!
どこでも、StretchDogを実現しよう!1 まず、StretchDog32をダウンロードします。
ダウンロードサイト
a 本家フォーラム StretchDog
b https://archive.org/download/Puppy_Linux_StretchDog32/StretchDog32-openbox_xfce-jwm-2017-10-10.iso
https://archive.org/download/Puppy_Linux_StretchDog64/StretchDog64-openbox_xfce-jwm-2017-10-10.iso
僕は32bitパソコンしか持っていないので、32bit版の方で説明します。
2 ダウンロードしたISOファイルで起動ディスクを作成します。ずっと、使うものではないので、100円ショップで売られている ケース入りのCD-RWを用いると、何度も使用できて経済的です。
僕は、ISOファイルを焼くとき、Puppy Linuxには必ずと言って良いほどデフォルトで入っている「pBurn」を使用します。
作成したStretchDog起動ディスク
3 起動ディスクからStretchDogを起動して、USBメモリーにインストールします。
使用したUSBメモリー(パソコン本体の横に装着しています。小さいものだと邪魔になりません。)
CDからStretcDogを起動します。(本来は英語表記です)
下の図のように、「DDog-Full-Installer」を起動します。
次に、「ISO」ファイルの場所とUSBメモリーのどのパーティションにStretchDogをインストールするか選択します。
後は、「Install」ボタンをクリックして、終了を待つだけです。「Install MBR」は使用しませんでした。後で他のPuppy Linuxで「Grub4Dos ブートローダの設定」を 立ち上げて、ブートローダーを書き込めばUSBメモリーから StretchDogが起動できるようになるからです。
StretchDogの日本語化!
日本語化は Zstep さんの日本語パックの中から、今回は 32bit 版を使用しました。この日本語パックは次々と改良版が公開されているので、最新版がどこにあるかわかりづらいですが、現在は下記のurlからダウンロードできます。
http://dambo.mydns.jp/uploader/file/Pp16037.tar.html
サイズ 29.1MB (30464000bytes)
ORIGINAL scim-mozc-root_3.0.4.1.tar
ダウンロード後のファイル名 Pp16037.tar
PASS slink
具体的な方法は、
日本語化方法は、
・Pp15900.tarを解凍します。
32bit用と64bit用の2つのファイルが生成されます。
scim-mozc-root_3.0.4.1_amd64.deb (64bit)
scim-mozc-root_3.0.4.1_i386.deb (32bit)
・端末を起動して apt update を実行します。
・scim-mozc-root_3.0.0_i386.deb を右クリック、install.deb(s)を実行
・Do you want to continue? [Y/n]、Yを押して続行します。
・Done. Press any key to close ... any-keyを押す
・再起動、完了です。
無線LANの設定!
このStretchDog無線LAN接続ツールは今までのとは違ってくせのあるものでした。
しかし、何とかインターネット接続ができたので、すぐに「Synaptic パッケージマネージャー」を起動して「frisbee」をインストールしました。
これで、どこにでも持ち運べる StretchDogが完成しました。
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