LibreOfficeとApache OpenOfficeの2017年は完全にLibreofficeの勝利!:軽量Linux

2017年のLibreOffice

2017年のLibreOfficeリリース状況を調べてみました。

LibreOfficeは昨年もたくさんのリリースが行われました。以下が一覧になります。 gihyo.jpより
表からもわかるように、16回もリリースが行われました。

現在の安定版の最新バージョンは、LibreOffice 5.4.4となっています。

僕も、Puppy Linuxにインストールして仕事に活用しています。



おそらく、仕事関係の文書作成はLibreOfficeだけで充分過ぎる環境だと思われます。

問題は、仕事を共同でしている場合、相手がMS Officeを使っている場合でしょう。

LibreOfficeの互換性は高まっているとはいえ完全ではありません。

いつもこの互換性が問題になるのですが、いっそのことLibereOfficeを共通に使うようにすれば、互換性というような問題は始めから起こらないはずです。

そういう企業や行政が増えてきています。

しかし、・・・


残念なミュンヘン市での動き

Linux Daily Topicsの「2017年11月27日 ミュンヘン,LinuxからWindowsへの移行を決定,移行費用は5000万ユーロ」でも報告されているようにLibreOfficeを採用しているドイツのミュンヘン市がMS Officeに回帰することになりました。

ミュンヘン市はただLibreOfficeを使うだけでなく,The Document Foundaionのスポンサーにもなっています。個別にはLibreOfficeのQt/KDE5へのポーティング作業のスポンサーもしているとも書かれていました

The Document Foundationは2月に声明を発表したり、「⁠ミュンヘン市を自由なままに」キャンペーンに賛同したりしています。

ミュンヘン市は2003年,市職員のデスクトップ環境としてそれまで利用していたWindowsシステムをUbuntuベースの独自ディストリビューション「LiMux」に10年かけて移行を完了させました。

ライセンスコストなど含めて大幅なコスト削減を実現したことで知られれています。

うえのような取り組みは「⁠自治体によるオープンソースの先進的な導入事例」として,これまで欧州各都市のIT施策にも大きな影響を与えてきました。

10年以上も順調に稼働してきたはずのミュンヘンのLinuxがなぜWindowsにまた逆戻りするのでしょう?

ミュンヘンはすべてのマシンをLinuxに置き換えたわけではなく,印刷など一部の業務のためにWindowsを残しているのが原因の一つと考えられています。

このデュアル環境での運用を「無駄が多い」「⁠パフォーマンスや生産性が落ちる」と批判し続けてきたDieter Reiter現ミュンヘン市長らは2014年からMS WINDOWS への移行を主張してきていました。

これは、少し落ち着いて考えるとおかしな発想です。

大幅なコスト削減を実現しているのに、無駄が多いとはどういう意味なのでしょう。

10年以上も稼働している実績があるのに、元に戻す方が生産性が落ちると思うのですが・・・

もちろん、この動きに対し、多くの反対意見が出ており、たとえばミュンヘンのシステム運用責任者は「LinuxやLibreOfficeには技術的な問題はいっさいない。問題があるとしたら政治的な問題のみ」と発言しています。

しかし、政治的な決定はたとえどんなに誤ったものであっても覆すのは難しいようです。

将来、MS WINDOWSのサポート終了だけでなくMS Officeのサポート終了の度に、膨大な予算が発生することが考えられる選択をトップがするミュンヘン市 が哀れでなりません。

救いがあるとすれば,これまでの成果はソースコードという形で残されており,オープンソースライセンスの下で利用できることでしょう。

すばらしい台湾での動き

すでに台湾ではLibreOfficeが広く使われるフェーズに入っているようです。

台湾の状況から,日本でもLibreOfficeが普及するために必要なのは、

・政府や地方自治体など,広く公共団体で使われるようになる。

・翻訳者や言語固有のバグを修正する開発者を増やす。

・普及・啓蒙活動。

であるということが良く分かります。

2017年のApache OpenOffice

一方、Apache OpenOfficeは,10月19日に4.1.4がリリースされました。4つの脆弱性を修正されています。その直後、12月30日には4.1.5がリリースされました。4.1.3から4.1.4への期間を考えるとずいぶんと短い聞かんでのリリースになります。リリースノートによると修正された不具合が片手で数えられるほどしかなく,未修正のリグレッションもあり、急ぐ理由があったと考えられます。

このような状況をみるとき、あえてOpenOfficeを選択する必要はないように思われます。


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