パピーリナックスを自動作成するスクリプトが公開!無料のOS PuppyLinux を 仕事に使っているけれど問題なしの僕の経緯!
Puppy Linuxの本家のウェブサイトをみていたら、「Auto-build woof-CE Puppy using single script」というタイトルがありました。何か、自動的に作成してくれるスクリプトということはわかりましたが、それ以上はよくわからない状態でした。
しかし、「極楽はぜ」さんのウェブサイトを読むことで、それが Puppy Linux を自動的に作成してくれるものだということがわかりました。
以下、「極楽はぜ」さんのウェブサイトからの引用になります。
本家フォーラムですごいものを見つけました。パピーリナックスを自動作成するするという、夢のようなスクリプトだそうです。近未来には自動運転が実用化される等のウワサがありますが、パピーの世界では現実になりつつあります。簡単にいうと、自分が選択したディストリビューションやカーネルを選択した後に、
Auto-build woof-CE Puppy using single script は、 クリックするだけで PuppyLinux を自動で作成し、ISO ファィルとして出力してくれるスクリプトということのようです。
作者のwiak さんの説明によれば「makepupでは、woof-CE(例えば、slackware、debian stretch、ubuntu xenial、devuan、trisquel)によってサポートされているPupの任意の配布タイプを構築することができます」となっています。
親切なことに使用上の注意もありました。
1. スクリプトは最近のパピーで実行する必要があります。
2. デフォルトでは kernel-4.4.70 を使用して slacko-6.9.9.9.iso を作成します。
3. スクリプトを実行するには十分なスペース(5GB)の Linux ファイルシステム(ext4)が必要です。
それでは動かしてみることにします。スクリプトの使用方法は簡単でした。なお、ネットからたくさんのファイルをダウンロードするので、 もちろん、インターネットに接続した環境が必要になります。
1. "makepup.tar"スクリプトをダウンロードしてPuppy isoをビルドしたいディレクトリにコピーします。私は HDD に新規パーテーションを用意し、Slacko7.0.0 で作業をしました。
2. スクリプトを実行する前に、ダミーの.tar拡張子を削除してください、実際は実行ファイルになっています。 スクリプトがある場所で右クリックで端末を開き、次のコマンドで実行可能にします。
# chmod +x makepup
3. 次に同じディレクトリの端末で、以下のコマンドを入力するだけで、ISO ファィルをビルドしてくれます。
# ./makepup
4. スクリプトが終了すると、ディレクトリに起動可能な ISO ファィルが作成されます。僕の場合は一時間程かかりましたが、数時間かかることもあるようです。
パピーリナックスを自動作成するスクリプトの内容は!
さて、もっと詳しく、パピーリナックスを自動作成するスクリプトを見てみたいと思います。makepup をテキストエディタで開いてみると、スクリプトの最初の方に
# Default config: nTARGETARCH="2" # i.e. target is x86 (1=arm, 2=x86, 3=x86_64)
nCOMPATDISTRO="3" # i.e. distro is slackware (1=debian, 2=devuan, 3=slackware, 4=trisquel, 5=ubuntu)
nCOMPATVERSION="3" # i.e. release version is 14.2 (1=14.0, 2=14.1, 3=14.2)
WOOFBRANCH="woof-CE-rationalise" # woofbranch, e.g. woof-CE-testing
nHUGEKERNEL="24" # i.e. hugekernel to use is huge-4.4.70-s32-700_PAE
interactive="false" # "true" means: Require user input during the build
gui="false" # "true" means: Use gui frontend (wiak remove comment when done: gui not yet implemented)
keep="false" # "true" means: Keep previous woof download files and directories
pause="false" # "true" means: pause makepup script just after merge2out routine to allow package selection changes
DEVX="false" # "true" means: Create DEVX sfs
ここで、大切なのは
nTARGETARCH="2" # i.e. target is x86 (1=arm, 2=x86, 3=x86_64)
nCOMPATDISTRO="3" # i.e. distro is slackware (1=debian, 2=devuan, 3=slackware, 4=trisquel, 5=ubuntu)
nCOMPATVERSION="3" # i.e. release version is 14.2 (1=14.0, 2=14.1, 3=14.2)
nHUGEKERNEL="24" # i.e. hugekernel to use is huge-4.4.70-s32-700_PAE
です。それぞれ、
1 CPUの種類 この例では x86 32bit を選択しています
2 ディストリビューション slackware を選択しています。
3 バージョンの選択 2とあわせると slackware 14.2 を選択したことになります。
4 利用するカーネルです 24番を選んでいます。
これは、本家フォーラムにある wiak さんの表から判断します。
--target: 1 is arm, 2 is x86, 3 is x86_64
--distro: 1 is debian, 2 is devuan, 3 is slackware, 4 is trisquel, 5 is ubuntu
--release
Debian: 1 is Stretch
Devuan: 1 is ascii
Slacko: 1 is 14.0, 2 is 14.1, 3 is 14.2
Trisquel: 1 is belenos
Ubuntu: 1 is trusty, 2 is xenial
--KERNEL: # as offered during slackware-based build
1 huge-3.0.103-tahr_noPAE_retro.tar.bz2
2 huge-3.12.21-slacko4G-i686.tar.bz2
3 huge-3.12.22-tahr-PAE-i686.tar.bz2
4 huge-3.14.20-tahr_PAE.tar.bz2
5 huge-3.14.20-tahr_noPAE.tar.bz2
6 huge-3.14.54-slacko32_noPAE.tar.bz2
7 huge-3.14.54-tahr_64.tar.bz2
8 huge-3.14.55-slacko_noPAE.tar.bz2
9 huge-3.14.56-tahr_PAE.tar.bz2
10 huge-3.14.56-tahr_noPae.tar.bz2
11 huge-3.14.79-tahr64.tar.bz2
12 huge-3.14.79-tahr_noPAE.tar.bz2
13 huge-3.16.43-s32-700.tar.bz2
14 huge-3.16.43-s64-700.tar.bz2
15 huge-3.18.22-slacko64.tar.bz2
16 huge-3.18.22-slacko_noPAE.tar.bz2
17 huge-3.4.103-tahr_nopae.tar.bz2
18 huge-3.4.94-slacko4G2-i686.tar.bz2
19 huge-4.1.11-slacko64_2.tar.bz2
20 huge-4.1.11-slacko_PAE.tar.bz2
21 huge-4.1.11-tahr64_2.tar.bz2
22 huge-4.1.30-xenial_PAE.tar.bz2
23 huge-4.2.5-slacko64.tar.bz2
24 huge-4.4.70-s32-700_PAE.tar.bz2
25 huge-4.4.70-s64-700.tar.bz2
26 huge-4.9.13-xenial_noPAE.tar.bz2
27 huge-4.9.13-xenialpup64.tar.bz2
28 huge-4.9.15-xenialpup64.tar.bz2
29 huge-4.9.30-s64-700.tar.bz2
ここでは、カーネルとして「24 huge-4.4.70-s32-700_PAE.tar.bz2」を選択したことになります。
つまり、選択によって、いろいろなタイプのPuppy Linux の ISOファイルの作成が可能にだということです。
最新のカーネルをもったPuppy Linuxの作成!
では、実際に、次のような設定で 「Puppy Linux」 を作成してみました。5GB以上の ext4の領域が必要なので注意してください。nTARGETARCH="2" # i.e. target is x86 (1=arm, 2=x86, 3=x86_64)
nCOMPATDISTRO="3" # i.e. distro is slackware (1=debian, 2=devuan, 3=slackware, 4=trisquel, 5=ubuntu)
nCOMPATVERSION="3" # i.e. release version is 14.2 (1=14.0, 2=14.1, 3=14.2)
nHUGEKERNEL="24" # i.e. hugekernel to use is huge-4.4.70-s32-700_PAE
# ./makepup を実行すると、インターネット上から様々なファイルをダウンロードして、ISOファイルを作成していきます。
僕の場合でも、1時間はかかりました。
下記の図はできあがったものです。
「woof-out」という文字が入っているフォルダに Puppy LinuxのISO ファイルが作成されています。
この例では「woof-out_x86_x86_slackware_14」という名前のフォルダです。「woof-out_x86_x86_slackware_14」を開くと、
さらに、「woof-output-slacko-6.9.9.9」のなかにISOファイルが生成されています。
PuppyLinux slacko-6.9.9.9.isoのインストール!
できあがった Puppy Linux で いつものフルーガルインストールを行いました。できあがった、Puppy Linux です。
無線LANもいつもと同じように設定できました。
実際にシステム調べて見ると、「Linux Kernel: 4.4.70 (i686)」となっていて最新になっていることが分かります。
今回作成した Slackoを slacko-6.9.9.9_k4.4.70.iso として、アップしています。
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