XenialDogをUSBメモリーにフルーガルインストール!日本語化!
僕は、Puppy Linuxをインストールする時にいつも考えることがあります。それは、USBメモリーにインストール、起動できるかどうかです。
もし、USBメモリーからの起動が可能ならば、ハードディスクをほとんど持たないような安価な「シンクライアント機」にUSBメモリーを装着すれば、 Puppy Linuxが動作し、仕事に活用できるからです。 ほとんどのPuppy Linuxはハードディスクと同じようにインストールでき、「boot」を設定するだけで、OKです。
特に、TahrPup、Xenialpup、最近開発が著しい、Artfulpupなど、Pupletsの名前がpupで終了しているものは、ほとんどと言っていいほど フルーガルインストールができて、起動させるのも簡単にできます。
さらに、自分が使いやすいように設定やカスタマイズ、新しいアプリケーションをインストールしたものでも、OSごと別のUSBメモリーに ドラッグアンドドロップで複製ができるので非常に便利です。
下記は、Artfulpupの内容です。これをまるごと、別のUSBメモリーやハードディスクにコピーするだけで簡単にOSとデーターの複製が できます。

一方、DebianDog、XenialDog、StretchDogなどは、内蔵のハードディスクなどでは、うまくいくことを経験しましたが、USBメモリーにフルーガルインストールした場合は、あるはずのファイルがないなどのエラーがでて起動できないこともありました。
しかし、その場合でも、少し手間はかかるもののフルインストールを行えばUSBメモリーからも起動できることがわかりました。
その中で、XenialDogをUSBメモリーにフルーガルインストールしところうまく起動できたので、メモに残して起きたいと思います。
XenialDogをUSBメモリーにフルーガルインストール、日本語化を行う!
XenialDogは Ubuntu16.04 Xenial Xerus をベースにしたPuppy Linuxです。Ubuntu16.04 Xenial Xerus はLTSバージョンなので、5年間のサポートがあり、サポート終了日は「2021-04」と長期間となっています。
XenialDogのダウンロードは下記が一番わかりやすいと思います。
https://archive.org/details/Puppy_Linux_XenialDog

僕は、相変わらず32bitのコンピュータしか持っていないので、
XenialDog_32bit-openbox_jwm-2017-01-22-firmware-all.iso 23-Jan-2017 16:23 304.0M
をダウンロードしました。
これを、下記のようにパーティションを作成し、/dev/sdb3 にXenialDogをインストールすることにしました。

XenialDogのフルーガルインストール!
ダウンロードした XenialDog_32bit-openbox_jwm-2017-01-22-firmware-all.iso を別のPuppy Linux(例えば、XenialpupやArtfulpup)でクリックするとISOファイルの内容をみることができます。


上記がISOファイルの内容です。
このうち、必要なのは「casper」フォルダだけです。
これを、先ほどのUSBメモリーの「/dev/sdb3」に 丸ごとコピーします。

後は、XenilDogを起動するためのスクリプトを「menu.lst」に追加するだけです。
僕の場合の起動スクリプトは下記のようになっています。
title XenialDog (sdb3)
root (hd0,2)
kernel (hd0,2)/casper/vmlinuz noauto from=/ changes=/casper/
initrd (hd0,2)/casper/initrd1.xz
XenialDogを使っていて、変更などがあれば、すべて /casper/changes に保存するという設定です。
ここで、hd(hd0,2)の意味ですが、hd0は第一ドライブ、2はパーティション3を表しています。
数字が0から始まるので、一つ少なくなることを注意してください。
最初は XenialDogをインストールしたのが、 /dev/sdb3 なので、
hd(hd1,2)としていましたが、起動しませんでした。
無事起動した、XenialDogです。

XenialDogの日本語化!
XenialDogの日本語化は、StretchDogの日本語化と同じです。日本語化は Zstep さんの日本語パックの中から、今回は 32bit 版を使用します。
この日本語パックは次々と改良版が公開されているので、最新版がどこにあるかわかりづらいですが、現在は下記のurlからダウンロードできます。
http://dambo.mydns.jp/uploader/file/Pp16037.tar.html
サイズ 29.1MB (30464000bytes)
ORIGINAL scim-mozc-root_3.0.4.1.tar
ダウンロード後のファイル名 Pp16037.tar
PASS slink
具体的な日本語化の方法は、
・Pp15900.tarを解凍します。
32bit用と64bit用の2つのファイルが生成されます。
scim-mozc-root_3.0.4.1_amd64.deb (64bit)
scim-mozc-root_3.0.4.1_i386.deb (32bit)
・端末を起動して apt update を実行します。
・scim-mozc-root_3.0.0_i386.deb を右クリック、install.deb(s)を実行
・Do you want to continue? [Y/n]、Yを押して続行します。
・Done. Press any key to close ... any-keyを押す
・再起動、完了です。
日本語化したXenialDogです。もちろん日本語入力もできます。

OSをUSBメモリーにフルーガルインストールできれば、携帯性だけでなく、バックアップなどの作業も簡単です。
ぜひ、USBメモリーにPuppy Linuxをインストールして、仕事に活用してみてください。
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