BionicDogへの期待!日本語環境・オフィス環境を整える!
「XenialDogで安定した仕事環境を整える!」のテーマから少しそれますが 今回は「BionicDog」の可能性についてふれてみたいと思います。BionicDogはもちろんPuppyLinuxの一つになります。
Ubuntu 18.04 Bionic Beaver をベースにしたPuppyLinuxです。正式版は 2018-04-26にリリースされる予定になっています。
偶数年の4月にリリースされるバージョンはLTS、つまり5年間のサポートを受けることができます。 いわゆる、Ubuntu 16.04 Xenial Xerusの次のLTSになります。
安心して長期間使えるバージョンになることは間違いないと思います。
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BionicDog アルファー版を試してみる!
本家のPuppy Linuxフォーラムをみていると、XenialDogにBionicDogのアルファー版が公開されていました。XenialDog (Ubuntu 16.04 'Xenial Xerus' LTS, 32-bit)
Download:
ISO 32-bit https://github.com/fredx181/bionicdog/releases/download/v1.0/BionicDog32-alpha-2017-12-02.iso size: 297 MB
ISO 64-bit https://github.com/fredx181/bionicdog/releases/download/v1.0/BionicDog64-alpha-2017-12-02.iso size: 306 MB
Firmware SFS module:
https://github.com/fredx181/bionicdog/releases/download/v1.1/99-bionic_linux-firmware.squashfs
BionicDogのインストール!
BionicDogのインストールの方法は、XenialDogの方法とまったく同じです。ダウンロードした BionicDog32-alpha-2017-12-02.iso を別のPuppy Linux(僕はAutfulpup)を愛用しています。)でクリックします。
すると、ISOファイルの内容が表示されます。
フルーガルインストールに必要なのは「casper」フォルダだけです。
「casper」フォルダを、インストールしたい、内蔵ハードディスクやUSBメモリーのパーティションに丸ごとコピーします。
僕はパーティションを ext4でフォーマットしています。
これでインストールそのものは終了です。
最後に、ブートローダーの設定をします。
これは、既存のブートローダーの「menu.lst」に次のスクリプトを書き加えるだけです。
title XenialDog (sdb7)
root (hd0,6)
kernel (hd0,6)/casper/vmlinuz noauto from=/ changes=/casper/
initrd (hd0,6)/casper/initrd1.xz
環境によって変えなければいけないのは、(hd0,6)の数字の部分だけです、この場合は第1ドライブの第7領域に「casper」フォルダーをインストールした。という意味になります。
hdによる表現は、0からドライブや領域を数えるので、1つ少なくなると覚えるといいかもしれません。
インストールしたBionicDogを起動してみました。
下記の画像はすでに日本語化されているものです。
ブラウザーはデフォルトでFirefox 56がインストールされていました。
BionicDogの日本語化!
「BioniclDog」の日本語化は、「XenialDog」の日本語化と同じです。日本語化の方法は、 Zstep さんの日本語パックの中から、今回は 32bit 版を使用します。
この日本語パックは次々と改良版が公開されているので、最新版がどこにあるかわかりづらいですが、現在は下記のurlからダウンロードできます。
http://dambo.mydns.jp/uploader/file/Pp16037.tar.html
サイズ 29.1MB (30464000bytes)
ORIGINAL scim-mozc-root_3.0.4.1.tar
ダウンロード後のファイル名 Pp16037.tar
PASS slink
具体的な日本語化の方法は、
1 Pp15900.tarを解凍します。
32bit用と64bit用の2つのファイルが生成されます。
scim-mozc-root_3.0.4.1_amd64.deb (64bit)
scim-mozc-root_3.0.4.1_i386.deb (32bit)
2 端末を起動して apt update を実行します。
3 scim-mozc-root_3.0.0_i386.deb を右クリック、install.deb(s)を実行
4 Do you want to continue? [Y/n]、Yを押して続行します。
5 Done. Press any key to close ... any-keyを押す
6 再起動、完了です。
Puppy LinuxにLibreOffice(最新版) v5.4.3をBionicDogにインストール!
最新版のLibreOfficeは、バージョン5.4.3になります。Puppy Linux用に、LibreOfficeの最新版は、まだ、SFSやPET形式では提供されていません。
当然、本家 LibreOfficeのウェブサイトからダウンロードしたものを利用することになります。
LibreOfficeのウェブサイト
https://ja.libreoffice.org/
から、deb形式のものをダウンロードします。日本語化するためのファイルも同時にダウンロードします。
https://ja.libreoffice.org/download/libreoffice-fresh/?type=deb-x86&version=5.4&lang=ja
ダウンロードしたものは、次の3つになります。
1 LibreOffice_5.4.3_Linux_x86_deb.tar.gz (LibreOffice本体)
2 LibreOffice/LibreOffice_5.4.3_Linux_x86_deb_langpack_ja.tar.gz (日本語化ファイル)
3 LibreOffice_5.4.3_Linux_x86_deb_helppack_ja.tar.gz (ヘルプ日本語化ファイル)
まず行うことは、ダウンロードしたファイルクリックしてを解凍することです。
解凍すると、「LibreOffice_5.4.3.2_Linux_x86_deb」→「DEBS」の中にたくさんの deb ファイルがあります。これらすべてが LibreOfficeのプログラムになります。
ひとつひとつインストールすることは大変なので、
sudo dpkg -i *.deb を使用します。
残念ながら、
sudo dpkg -i *.deb
のコマンドは、ArtfulpupやDpupでは使えませんでした。
話はBionicDogから外れますが、最新版のLibreOfficeは ArtfulpupやDpupでは使えないのでしょうか?
結論からいうと、大丈夫です。
そのために、「BionicDog」の力を借りました。
1 「BioniclDog」でLibreOffice(最新版) v5.4.3をインストールします。同じように「日本語化ファイル」、「ヘルプファイル」もインストールします。
「BioniclDog」は
sudo dpkg -i *.deb
が使えます。
インストール後、/opt をみると「libreoffice5.4」のフォルダができているはずです。
そのフォルダごと、AutfulpupやDpupの /opt にコピーします。
「libreoffice5.4」のフォルダの中の「program」フォルダの中に、Libreofficeの実行ファイルがあります。
僕は、「soffice」だけをディスクトップにショートカットを作成しました。
「soffice」のショートカットをクリックすると下記のようになるので、利用したいアプリケーションを起動します。
これで、他のPuppy Linuxでも最新のLibreOfficeを使えるようになりました。
もちろん、BionicDogでもLibreOfficeの最新版が利用できます。
次回は、無線LAN接続について書きたいと思っています。
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