超軽量Linux 32bitのMX Linux antiX をUSBメモリーや内部ハードディスクにお手軽フルーガルインストール!
どちらも、Debianをベースに32bit版、64bit版が公開されています。
今回は、超軽量Linux 32bitのMX Linux antiX をUSBメモリーや内部ハードディスクにお手軽フルーガルインストールすることに挑戦してみます。
フルーガルインストールできると、インストールメディアを作成しなくてすむので便利ですよね。
それだけじゃなく、インストールする領域も少なくてすむし、OSの実行速度も速くなる。さらに、まるごとバックアップするのも簡単になるよ。!
MX Linux 21 をフルーガルインストールインストールする!
僕は、MX-21_x64.iso MX-21_386.iso をダウンロードしました。
64bit、32bitという違いはありますが、インストールに関しては、同じなので、ここでは32bitを例にあげながら、説明したいと思います。
僕は、なぜか32bitのOSが好きなのです。古いコンピューターでも動作するのはもちろんですが、次々と新しいものを使うという考えが、あまり好きではないのです。
***事前に用意するもの***
1 MX-21のiso ファイル
2 puppy linux 僕は DPupStretch 7.5 を使用しました。
3 USBで使いたい場合はUSBメモリー
インストール方法
USB3.0メモリーは下位互換との事ですが3.0非対応PCでも2.0を使うより確実に起動やシャットダウンが早くなるので3.0が有る場合は3.0を使った方がいいです。
puppy linux で MX Linux 21 をダウンロードします。
僕は、SourceForge からダウンロードしました。
https://sourceforge.net/projects/mx-linux/files/Final/
僕は、Xfaceの中から、MX-21_386.iso を選択しました。
ダウンロードした ISOファイルを puppy linux でクリックすると内容が表示されます。(ここからは、MX Linux 19.4 をインストールしたたきの画像を使っています。適宜、MX Linux 21に読み替えてください。)
ダウンロードした ISOファイルを puppy linux でクリックすると内容が表示されます。
antiXの中のすべてのファイルとフォルダーをMX-21-x64というフォルダーを作成してコピーしました。
以上で、インストールそのものは終了です。ものすごく簡単ですね。
次に、日本語で起動でき、保存もできるように、ブートローダーを作成します。
title Linux MX-21-x64 (sdb3/MX-21-x64)
uuid f6c12856-282e-44ef-8e62-67fb92bb403e
kernel /MX-21-x64/vmlinuz quiet root=/dev/sdb3 bdir=MX-21-x64 lang=ja_JP tz=Asia/Tokyo persist_static
initrd /MX-21-x64/initrd.gz
uuid は 、blkid などのコマンドで調べることができます。
また、kernel 行は、1行なので気をつけてください。
(注意)HDDの場合はkernel行のroot=/dev/sdb3をbdev=sda3(パーテンションは任意)にしてください。
また、grub2などのブートローダーは /etc/grub.d/40_custum に、
menuentry "MX-21-x64 (sdb3/MX-21-x64)" {
# search --no-floppy --set=root /MX-21-x64/vmlinuz --fs-uuid f6c12856-282e-44ef-8e62-67fb92bb403e
search --no-floppy --set=root --fs-uuid f6c12856-282e-44ef-8e62-67fb92bb403e
linux /MX-21-x64/vmlinuz bdir=MX-21-x64 buuid=f6c12856-282e-44ef-8e62-67fb92bb403e vga=791 lang=ja_JP tz=Asia/Tokyo persist_static
initrd /MX-21-x64/initrd.gz
}
と記述します。
ここでも、linux 行は1行です。
このあと grubをupdate すれば完了です。
または、おすすめはできませんが、/boot/grub/grub.cfg に、上記を直接書き込んでもかまいません。
MX Linux 21の初期設定
起動時のrootfsとhomefsのサイズを決めますが両方ともデフォルトでいいと思います。
(MX Linuxで起動させる場合は、将来、アップデートするのに容量を取ることがあるのでrootfsを多めの4GB位の方がいいです。)
僕は、余裕をもって両方とも8GBにしました。
起動すると、 下記のような画面が現れます。
日本語化されてキーバンドも変更されてます。
また、以前のバージョンのように Conky の文字化けもありません。
後は、日本語入力の設定ですが、MX Linux の場合は簡単です。
メニューから MX Linux 設定ツールを起動して、
MX パッケージインストーラー を起動します。
言語のカテゴリーから、Japanease_Input_fcitx にチェックして、インストール。再起動すれば、日本語入力ができるようになっているはずです。
antiX 21 の日本語入力に必要なファイルのインストールと設定
antiX のインストールも基本的に MX Linux と同じです。
違うのは日本入力の部分だけです。
antiXの日本語入力に必要なファイルのインストールと設定
今回行うことは、3つのことです。
1 fcitx-mozc のインストール
2 fcitx-autostart の設定
3 gtk/qt のインプットメソッドの設定
1 fcitx-mozc のインストール
まず最初に fcitx 、 fcitx-mozc 及び推奨パッケージをインストールします。
ここでは、推奨パッケージのインストールするために、「--install-recommends」オプションをつけています。
$ sudo apt install --install-recommends fcitx fcitx-mozc
従来の方法、パッケージインストーラの言語からの fcitx のインストールでは、推奨パッケージのインストールが不完全なため、追加パッケージが必要となっていたのです。
今回のインストールでは、下記のように必須のフロントエンドモジュールがインストールされています。この4つパッケージが無いのが、 mozc が立ち上がらない原因だったようです。
* GTK+ 2/3 IM モジュール
* QT 4/5 IM モジュール
2 autostart の設定
懇切丁寧なことでで評判の高い ArchWiki の解説によると、そもそも日本語入力がうまく行かない原因は、「KDE, GNOME , Xfce, LXDE などの XDG 互換のデスクトップ環境を使っていない」ことなのだそうです。
デスクトップ環境が XDG 自動起動をサポートしていない場合は、次の行をスタートアップスクリプトに追加する必要があると書いてあります。そこで次のようにしてみます。
まず、「コントロールセンター」のセッションにある「ユーザーデスクトップセッション」を開きます。
たくさんの設定ファイルが一度に現れるので、ファイル名に注意してください。
まず、「startup」の末尾へ下記を追記します。これで、antiX からfcitxの自動起動が可能となります。
# fcitx-autostart
fcitx-autostart &
「非デスクトップ環境」の場合はもうひとつやることがあります。以下の行を「ユーザーデスクトップセッション」の「desktop-session-conf」に追加します。
# set fcitx
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx
# export DefaultIMModule=fcitx
上の設定で動かないときは、DefaultIMModule=fcitx 行を追加してみて下さいとありました。
それなら最初から追加すればいいんじゃない、と言われそうですが、まったくそのとおりです。
しかし、大抵の場合は上三行で動くようです。
僕の場合も、上三行で動作しました。
4 再起動
インストール後、再起動するだけで日本語入力できました。
MX Linuxは確かに軽量なLinuxですが、antiXはさらに軽量です。
コンピューターのスペックが低いときには選択すると良いと思います。
ただ、antiX 21 でも、Conkyが文字化けしているので、修正しておきましょう。
Conky 日付の文字化け解消
「コントロールセンター」の中の「デスクトップ」、「Conky の編集」のフォント名を「DejaVu Sans」から「Sans」へ変更します。
DejaVu を使用すると日本語では文字化けしてしまいます。一気に置換してしまうのが手っ取り早いと思います。
27行
# Xft font when Xft is enabled
#xftfont gentium:size=12
#ftfont DejaVu Sans:size=10
xftfont Sans:bold:size=9
#xftfont DejaVu Sans:size=9
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